ミナミヌマエビが繁殖しやすい生息環境には、いくつかの条件があると思います。私がいつもミナミヌマエビを捕獲している場所の写真を見ながら、その繁殖条件について考えてみたいと思います。
泥や朽ちた落ち葉が堆積している
朽ちた落ち葉というのが、ミナミヌマエビにとってはとても重要だと思います。落ち葉はやがて、ミナミヌマエビたちの大切な栄養分の元となり、泥に溶け込みます。苔や藻がない冬は、この泥中の養分がミナミヌマエビの糧となっているんではないでしょうか? また、冬は落ち葉の下で寒さをしのぎ、春夏は直射日光から身を隠します。
また、春には水草が生い茂り、苔や藻も増えますから、朽ちた落ち葉が堆積した泥は、ミナミヌマエビの繁殖には必要不可欠と思います。
水が緩やかに流れている
ミナミヌマエビは、強い水流中では泳げずに流されてしまいます。また、どこかにしがみついてたとしても、やはり体力が削られて死んでしまいます。
そして水が流れているということは、古い水と新しい水が循環され、水面では多くの酸素をその水に取り込みます。ミナミヌマエビをはじめとし、水草や他の微生物にとって水が緩やかに流れるということは、各々繁殖するためには大事な要素になるわけです。
日光がよく当たる
ミナミヌマエビの生息エリアに日光がよく当たることで、水草の光合成を促します。光合成が促進されれば、水草はミナミヌマエビたちにとって有害な水中の硝酸塩を養分として吸収します。つまり、稚エビを含むミナミヌマエビの繁殖には、水質浄化の役割を果たす水草のために日光は必要なんです。
春~夏には水草が生い茂る
単純に、春から夏にかけて生い茂る水草は、ミナミヌマエビの稚エビのたちが天敵から身を守るための隠れ家になります。
春から夏にかけて水草が生い茂ることで、秋冬には枯れて泥の養分になります。この泥の中の養分は、餌が少ない冬の間のミナミヌマエビにとっては貴重な栄養分になります。
天敵が少ない
ミナミヌマエビの体長は、雄2cm、雌3cm程度で小さいので、自然界に天敵はとても多いです。上の写真の場所にも、カエル、亀、カルガモをはじめ、淡水魚なんかもいます。とくにミナミヌマエビの稚エビなんかは、メダカも天敵ですからね。だから、ミナミヌマエビの稚エビとメダカを一緒にして飼育することは、原則タブーです。
こうやってミナミヌマエビが繁殖しやすい生息環境について改めて考えてみますと、飼育水槽内のレイアウトも同じようにしたほうがいいと思いがちになりますが、現実的にはかなり面倒見のいい人でないと大変だと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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